WJHも9年目を迎えWJHヘビー級王座の権威もそこそこ上がってきた。
これまで自団体で育成した選手のみ起用してきたWJHだったが、ここへ来て大きな変化が加わったといわざるを得ないだろう。
若手から脱皮し柳生近藤を撃破して団体のTOPに躍り上がった中森であるが、衰えの見え始めた柳生近藤があいついで怪我、および急速に能力値ダウンし、ライバルがいなくなったためか、国内では敵なしであるも、外国勢のTOPクラスとやりあうとそのレベルとの勝負に慣れていないこともあって、勝てない。
タイトル戦を組んでもあっさりとピンフォールを許してしまう有様。
そこへ登場したのが、AACへの海外修行から帰ってきたエアリアル菊池弱冠17歳。中堅どころをすべてシングルで撃破し能力値が衰微してきたとは言え、100差があった近藤からあっさり勝利をおさめると、実力と勢いをぐんぐんと伸ばし評価値950まで到達した菊池は、帰国後半年で中森(1000)からWJHヘビー級をもぎとった。
マスコミや周囲もこの海外タイトルを取れる可能性のある新星に、大いに期待を寄せていたが、この月、WJH広報から一通のFAXがマスコミ各社に送られてきた。
フリーではあるがパワーボムの第一人者と名高い吉田龍子を招聘、次期シリーズから参戦させるというものであった。
タイトルを失う前からだったが中森の伸び悩みをひしひしと感じ、追い抜いてしまった菊池にも上位ライバルの必要性を感じていたのであろうか。WJH社長の鶴の一声で決まったとのことであった。
菊池にはまだTOPに固執させず、下から上を目指す図式でいてほしいのであろう社長の意図はマッチメイクにも見えた。
9年目9月、龍子参戦の初シリーズ最終戦で、菊池の持つWJHヘビーに挑戦させたのだ。
試合前に菊池の付き人をしていた、小早川に話を聞くことができた。
小早川「菊池さんですか?あの人の入団が決まってから、ずっとピリピリしてますよ。もう怖いくらい。これまで菊池さんがあんな表情見せたことないですからね。誰かに当たったりってことはないですけど、たまに練習後のシャワールームから 壁をなぐる音が聞こえてきてたりしましたよ。」
社長の意図もわからないではないが、あまりにも菊池の感情を逆撫でしたものだったのではないだろうか。
9年目9月 尼崎市文化公園アリーナ4115人札止め
○菊池(1080)vs龍子(1200)×
(20分13秒 スモールパッケージホールド)
入場時から苛立ちの表情を隠さない菊池。
リング下から龍子をにらみつけ、ひとしきり視殺戦を繰り広げたところでリングイン。
龍子は開始直後から猛突進、パワー技連発で早くから仕掛ける。
流れが変わったのは、開始10分、菊池が龍子のラリアートを潜り抜けてラリアートで切り返した辺りから。
ドロップキック連発からソバット、ネックブリーカー、DDTとつなぎ、流れを変えようとする龍子のラリアートは全て切り返す。
菊池、旋回式ブレーンバスターで投げた後、コーナーからブルースプラッシュ(フライングボディプレス)もカウント2.5。
エルボーからパイルドライバー狙いを水車落としで返され、龍子の反撃は単発どまり。
持ち前のスピードで翻弄した菊池のウルトラ・ウラカン・ラナ(フランケンシュタイナー)をカウント2.8でなんとか肩を上げるも、そのとき頭を打ったのかふらついている龍子をスモールパッケージで丸め込んだ菊池がピン。
結果として、全く危なげのない試合運びで、菊池が格上の龍子から勝利を収めた。
生え抜きの意地が”怪物”龍子を仕留めたといったところか。
ベルトを肩にかけ、リングを後にする様は、WJHのトップとしてのオーラを十二分に感じさせるものであった。
試合後コメント。
菊池「そりゃあ・・・(龍子招聘が)面白くなかったってのはあります。自分としてはこれから(自分が引っ張っていく)って気だったですからね。」
菊地「社長にはなにも言ってませんよ。言ってません。今日のこの試合を見てくれればわかってくれるんじゃないですか」
試合に勝った喜びといった表情はなかった。ただ、「言うべきことは言った」という満足感のようなものは語感の端々から感じ取ることはできた。WJH社長はこの試合結果を重く受け止める必要があるだろう。
龍子「正直、なめてましたよ。おかげで目を覚まされました。」
さっと背を向けて控え室へと入ってしまったため、これ以上のコメントをもらうことはできなかった。
あとがき。
正直この試合結果にはこういう感想を持たされたわけです。
菊池の印象変わっちまった。
それはそれとして。
2Pキャラでコレってことは、サンダー龍子であっても同じで、パワー技で一番低い技が「ラリアート」なんですな・・・。
試合始まるや否や、ラリアートを連発するんで・・・なんて塩な試合をするんだという気持ちはあったんですよwまるでラリートですよ。それは、2Pキャラの苗字が”吉田”だからか。
翌月には、レベル1ショルダーを覚えさせ、その翌月にはレベル3ラリアート覚えさせて、ラリートプロレスから脱却させました。やっとまともなプロレスに(ry
とりあえず、リプレイをアレしようとしてたんだが、途中からメモとるのをアレしてしまってそのまま10年目のファイナルシリーズまでいってしまったので、印象深かった試合に関して、残していこうというアレです。
気力があったらSSにでもしたいもんです・・・。
現状。
団体としては11年目9月。
所属選手。評価値。年齢。タイトル。
吉田龍子1210。21歳。WJH世界ヘビー
エアリアル菊池1210。19歳。AAC世界タッグ
ジャスティス越後1130。19歳
ナイトメア神威1090。18歳
ブレード上原1080。17歳
イージス中森1010。21歳
朝比奈優香910。22歳
堀咲恵900。20歳
中村真帆830。21歳
ガイア小早川760。17歳。AAC世界タッグ
フレイア鏡760。16歳
ハリケーン神田660。16歳
ジュリア渡辺290。15歳
とりあえず、今は小早川PUSHなんだが、上位のほうでは越後あたりでアングルをつくりたいなぁと思っている今日この頃。
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