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独り生まれて独り死すとか《・∀・》カタカタ 言わない。とりあえずこのblogはコラコラ問答をアレしたりとか、日記を垂れ流したりするアレな所です。
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掲題の件。
手ずからメモったことを元に覚書。
つか、6か月ぶりか、ここ更新すんの。。。

ナカノシマ大学 中沢新一「大阪論」

10月13日 18:40
開講の20分ほど前に、会場に付くと、既に4、50人埋まってた。
待ち時間にて、大阪アースダイバー読書中人口率50%ぐらい。みなさん勉強熱心ね。なんだか試験会場で試験前に参考書開いてる図が浮かんだ。なつかしす。
つか、なんで今頃読んでるのさ?とか思ったけど、そりゃそうだよな。週刊現代で連載時にそのためだけに毎号買ってスクラップしてた人なんてそんなにいないわな。。。私以外、この会場にどれくらいいるんだろ?

ちなみに、amazonさんへのリンク。「大阪アースダイバー」講談社
 

で、開講。

徐に、アースダイバーの説明から入らはった。
ネイティブアメリカンの神話の紹介。泥を海底から持ってくる動作を完遂したのがカイツブリで、この少しの泥を以って陸地が出来た話。
こういった神話の世界では、利他的な行動を行ったものが英雄となる、という話。

陸地が出来た話から、土地についての話にスライド。

土地というのは、本来、誰のものでもなかったはず。中沢さんが子供のころ、土地に値段がついて売ったり買ったりされていることに疑問を持った、というくだりから、貨幣経済の話に移る。今現在、この世において、お金に換算できないものはない。
こういう交換経済が発達したのは、ここ数百年、という単位で区切ってたけど、どうなんでしょう。自分としては、ここら辺は歴史学関連の情報を漁って、確認してみたい。

贈与論の話も交えて来はる。
親が子供を育てるというのは、贈与なんだ、という話。
自分が親から育ててもらったという贈与を受けているので、それを自分の子供へ、という連続性の話。
ここら辺は、内田樹さんとのやりとりで見かけたね。確か。
親から、反面教師的な教えしか受けなかった人から見れば、受け入れがたい話なんじゃなかろうか。とかふと思った。

で、子供を育ててやったんだから、老後面倒見ろよ、というのは筋違いという話に続く。

ところで、贈与論の話で、「バレンタインなんかも」と含めて話されるところを耳にすると、思い出されるのは「リアルであること」に収められている「概念の復活」。
そこで、「贈与という行為はクレイジーだ」とまで書いているのだけれど、覚えてらっしゃるかしら?
もしくは、歳をとって変わったのかなぁ。「対称性」ということを取り上げ始めたころからだなぁ。「贈与」を肯定的に語られるようになったのは。ちなみに、「概念の復活」では、「人類における最大の贈与行為は、イエス・キリストの殺害」であることを述べて、締めておられる。

閑話休題。

贈与の話から、お金で交換価値を決められるものと決められないものとの対比として、「心」が提示される。
特に、3・11以降、「絆」とかいった形で表出したりとかして、そういった傾向が強いとのこと。

それから、原発は近代の思考によってできている、といった話も出るけれど、この辺りの話は、行間が狭い話題だし、あまり脱線ないと思われたし。大阪の話に入る前の前説みたいな話ばかりだったので、途中からちょっと退屈でした。笑いの起きるような話も少なかったし。
基本的に、中沢さんの話に期待しているのは、“行間の広い”話題での展開なので。


別見解として、中沢さんご本人の言より、
「~調子がいいときって、これを話そうとかいうのがなくてもスーッと真ん中を通っていく。ダメなときっていうのは予定通りに話してしまって、つまんない話になるんだ。不思議なもんだよ。」
Itoshima Talk Session 第五回 から

この一日目の一時間半は、これにはまりこんでるんじゃないか、というか、おかげでメモとりの手が止まっちゃっててあんまり覚えてなくて。。。

初日の感想としては、ルチャの試合を見ようと会場にいったのに、U系の試合を見せられたような感じ。

あ、ちなみに今回レジュメっぽいものが配られていました。
大阪アースダイバーでも載せられている地図類と「大阪文学」の例として、今 東光、谷崎潤一郎、織田作之助の作の一節。
その中で、谷崎潤一郎の「阪神見聞録」の箇所を引いての話を最後にされた。(というか、最後に至るまで放置されてましたね。このレジュメw)
「大阪の人は電車の中で、平気で子供に小便をさせる人種である」というところ。
その後の「此れを見ている車掌もお客も、別に咎めだてをしないばかりか、不愉快な顔つきをするものでもない」というところもアレした。
全体を読んだことがないのだが、谷崎潤一郎は、このような「大阪人」に対して好意的な結論で結んでいるのでせうか?中沢さんはそのように評しておりました。
とりあえず、一回、「阪神見聞録」を読む必要はあると自分メモにチェック。
といったところで、この日は終了。

この「大阪論」講義は、翌14日の「二日目」に引き続く、つか二日目は大いに笑ったな。

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