基本自分は、宇宙あるいは工学系に知識も興味も大してないので、小惑星探査機はやぶさの話を知ったのは割合最近なんだが。
通信途絶から回復したくだりと、新ミッションとして、地球に衝突する小惑星の軌道予測のため大気圏突入して燃え尽きるというくだりで、感動にふるえ・・・るとか自分のキャラじゃないわー・・・いつからこんな人間になったんだろう。
とりあえず、クローズアップ現代はアレされてるのを見ました。うん。うちにはテレビはないからな。ていうかこの話の内容的に、30分は短い。
「こんなこともあろうかと」も見てました。
こういうの見ると、日本は技術で持ってる国なんだなぁ、と、こう思うわけだ。
そういえばプロジェクトXは終わったんだっけ。特集とかすればいいのに。
で、唐突に話の流れを変えるが、擬人化してつくられた動画が結構アレしてた。はやぶさ関連動画に限った事ではないけれども。
とりあえず適当にピックアップして見たんだが。
まぁアレだ。
昔から、「子供と老人と動物で、感情に訴える手法は卑怯」って言うじゃない。卑怯ですよ。うん。あぁ。
はやぶさがぷちミクで、回収カプセルがたこルカか・・・。
思い切り涙腺を刺激されたじゃないか。
たこルカさんを動物というかどうかはまぁさておいて、はやぶさびいきのドイツ人の話題には和んだ。
で、ウヨだのサヨだの、とか、きもいきもい言う荒らしが沸いてるようなんでそこら辺は生温かく眺めてました。
そんな荒らしはNGすればいいだけだからどうでも('A`)イイ
ちょっとひっかかったのは、その擬人化キモイ的発言に対しての「神道は擬人化の最たるもの」的レスポンスと、「はやぶさ神社つくんないか」というコメ。
こう・・・ざっと擬人化関連眺めてみて。
擬人化という表現は、中沢新一先生言うところの対称性思考と通底してるような気がするわけ。
はやぶさと我らは、無機物と人間という関係なわけで、本来ならば被造物と造物主的視点になると思われるけれど、擬人化されることで、人間対人間の対等な関係性になってると思う。
先の例えが気に入らなければ、本来=親対子の視点 擬人化=同じ高さの視点共有、ってのでどうか。
これによって、視線の高さが並び、通常だと起こり得ない感情の交通が発生してると思うのですよ。
対称性社会?の産物。
アレは何に収められてたっけ、中沢先生の文章で「ラピスラズリの贈り物」は・・・雪片曲線論だっけ?本ケースから引っ張り出してくるのめんどくさいからまた今度見るか。
その「ラピスラズリの贈り物」に出てくる「Angélique Trafic」(で、合ってたっけ?)という表現は、「愛」とか「慈悲(Communication for desire)」を表すものとして提起されていたんだけれども、これは対称性思考に至る思考だよな。
そういえば、雪片曲線論て80年代前半のものだったっけ・・・。近年の著作なんかを読んでも思うのは、対談でご本人も言うておられたが、確かに首尾一貫してるなぁ・・・。
閑話休題。
その擬人化によって起きる交通は、「ラピスラズリの贈り物」に記述されている「Angélique Trafic」的なナニかと同じようなものだと思う。
まぁ、上記動画のょぅじょとかクリーチャーとかと、「ラピスラズリの贈り物」とを比較すると、「Angélique~」というような軽やかなものには見えないのでこの擬人化動画から発せられているものは「Démoniaque Trafic」かも知れぬ。
まぁ日本の神々は、一神教的なものから言わせればデーモンだし。
で、この擬人化動画などで起こっている、地上には実際に実現されたこともされることもない状態の描写というのは、楽しいですよ。動画で、コメ見てても水平方向の自由なやりとりが多いしね。
が、神社つくんないか的発言とか見かけると、んー・・・と、とんでもない勘違いを見た気になる。
つまり、擬人化が付喪神的な立ち位置である内はいいんだけれど、はやぶさみたく偉業を成し遂げようとしている存在だと、崇められるようになるんだろうなぁというところ。
そこは見てて、違和感を覚えるわけ。
対象の視点が上にあがってしまうんじゃないかと思うわけ。
たぶんそういう風になってしまうと、途端にその「Démoniaque Trafic」が水平方向じゃなくて角度がつき始めて、いつの間にやら垂直方向にまでなるよ。
それはたぶん中沢先生言うところの非対称になってしまって、もう駄目ですよ。
だから「小惑星探査機はやぶさ」は、凄い存在なんだけれど、日本のマスゴミは報道しなくていいですよ。たぶん、変に持ち上げるか、ミネルバ投下失敗をアレするかのどっちかだろ?特にいい番組なんてつくれそうもない民放。
ていうか、いっぱい特番組まれてる状況を想像すると、国威発揚的なアレを想起してちょっとまぁアレだから、やっぱり特番とかいいや。
しかしまぁアレだ。
明日13日に、はやぶさは帰ってくる。
日本の天気は、結構広い範囲で雨っぽいけれど、日本上空を通過するときと、その仕事を全うするときには空を眺めていようかと思う。
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